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クルミドコーヒーは2008年、西国分寺駅徒歩1分のところに、胡桃堂喫茶店は2017年、国分寺駅徒歩5分のところにオープンしました。運営している会社の名前は「株式会社フェスティナレンテ」。フェスティナレンテ(festina lente)とは、ラテン語で「ゆっくり、いそげ」というような意味です。 この「クルミド百貨店」に並ぶ品々は、いずれもお店を土壌として生まれたものです。最初から「物販」を想定して準備したものというより、お店にいらしてくださったお客さんが、お店で過ごした時間や空気を少しでもおうちに持ち帰って、大事な人と一緒に味わってもらえたならという思いで1つ1つ形にしてきたものです。いってみれば、お店の分身とでもいうようなものです。 ですのできっと、一度でもお店にいらしてくださったことのある方なら、「ああ、あれね」と思ってもらえる品々ばかりだと思いますし、その品を、お店を訪ねたときの記憶とともにより深く味わっていただけるのではないかと思います。そして、お店にまだいらしたことがないという方は、こうした品が置かれているお店ってどんなところなんだろうと、想像力とともに楽しんでいただけたらというのが、ぼくらの思いです。 「百貨店」とはまた大きく出たなという感じかと思いますし、現実の百貨店は、歴史のうねりの中で今、その存在意義を問われていますね。でもやっぱり、百貨店には百貨店にしかないトキメキがあるように思いますし、もしもう一回ゼロから、百貨店を考えられるのだとしたら、それはそれでとてもワクワクする知的冒険ではないかと思うのです。 ネットショップではありますが、ぼくらなりに勝手にフロア構成を妄想してつくってみました。 ------- RF プレイパーク 7F レストラン 6F 催事場 5F 書店 4F 雑貨・文房具 3F キッチン(生活)用品 2F 衣料品 1F カフェ B1 食料品 ------- 何よりの特徴は、1階がどーんと広々としたカフェなこと! これからお買い物に行く人も、終えた人も、お買い物に関係ない人も、まずはここでひと息。 フロアを見渡すと、(今のところ)食料品、キッチン(生活)用品、書店がちょっとユニーク。最高級ということではないですし、とってもおしゃれということでもないのですけど、人の手の感じられる、自然と愛着の湧く、心がじんわりとあたたかくなるようなアイテムがそろっています。 物産展やトークイベントは6F催事場で。コンサートなんかもときどきやります。 屋上は、芝生のスペースが広がっていて、風の通る気持ちのいい空間。畑や園芸にまつわるアイテムも扱っていて、はじっこにはメリーゴーランド……。 ええ、ええ、いいんです。想像するのは自由ですから。 最後に、マークのことをひとつだけ。 リスが持っているのはクルミのイメージですが、リスがもらっているようにも、誰かにあげようとしているようにも見えます。 何か大切なものを受け取り、渡すというような循環をひとつのマークで表せないかと考えたのです。 そしてリスは、普段食べ物を持っているときはたいてい下を向いていますが、少し上を向いたようにしました。なにか明るい希望とか、未来を見る力、のようなものを与えたかったからです。 時間を味方につけ、時間とともに育っていく百貨店でありたいと思います。 どうかゆっくり、ご覧になっていってください。 店主 クルミドコーヒー http://kurumed.jp/ 胡桃堂喫茶店 http://kurumido2017.jp/ クルミド出版 https://www.kurumed-publishing.jp/ クルミド大学 https://kurumed-u.jp/